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[目指せミニマリスト] 谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読む

      2016/09/13

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陰翳礼讃 (角川ソフィア文庫)(Amazon)

先日の記事で載せた「おしゃ家ソムリエ おしゃ子」のミニマリストの回で出てきた『陰翳礼讃』という本ですが、気になったのでAmazonで買ってみました。もちろん電子書籍。

陰翳によって生かされる美こそ日本の伝統美であると説いた「陰翳礼讃」。世界中で読まれている谷崎の代表的名随筆をはじめ、紙、厠、器、食、衣服、文学、旅など日本の伝統に関する随筆集。(Amazon)

こちらの作品、昭和8年12月、9年1月に掲載され、西洋のモノをひたすら斬り、日本に伝統的にあるモノを賞賛しています。書かれている時代が昭和の初期であるので、現代とはまた違う時代背景なのですが、自分の古い記憶にあるような日本のモノの印象を蘇らせてくれます。

IMG_5056こちら自分が実際に使っているお椀なのですが、左はニトリ、右はIKEAのもの。ブランドがどうこうではないのですが、

左: 味噌汁、吸い物などの和食
右: スープ類の洋食

と自然と使い分けて使っています。谷崎氏は「白いお皿は和食に合わないよぉ〜」と言うのですが、確かに、味噌汁を右の白いお椀に入れると何か違和感を感じますね。コーンスープは左のお椀には間違っても入れません。

まだ途中までしか読んでいないのですが、日本の伝統的なモノの見方、楽しみ方、味わい方について書かれていて、何だか「羊羹は瞑想的」と書かれていて羊羹が食べたくなりました。

昔の日本は今ほど蛍光灯だらけの家ではなかったと思うのですが、こればかりはなぜか現代では西洋と日本で逆転している感じですね。カナダに滞在していた時、外のお店などでは蛍光灯が使われているところもあるのですが、家の中で蛍光灯のライトがついているところはまずありません。あったのはキッチン、トイレぐらいかな?リビングや寝室などではまず煌々と光が点いているところはないですね。ほとんど間接照明です。

それが日本だと逆で、リビングなどでもどこでも蛍光灯がつき、寝る寸前まで明るい感じですね。日本も蛍光灯が住宅に取り入れられる前までは、そこまで明るくない照明の下で生活していたと思うのですが。

戦前・戦中・戦後と生き抜いてきたウチ母になぜ蛍光灯が取り入れたのかと聞いてみると

・明るいから
・値段が手頃だから
・暗いのが嫌!(←一番の理由)

とのまあ、あまり深くもない答えが返ってきましたが、日本人は明るいのが好き・・・ということで落ち着くのでしょうか。蛍光灯などがない時代は暗さに我慢していたのでしょうか。。。

谷崎氏は「西洋の電灯など!」という感じで排除していたかのようですが・・・が・・・

しかしながら谷崎は洋風建築の照明の明るい家で椅子の暮らしをしており、この随筆で絶賛する日本の伝統とはかけ離れた生活を送っていた。(Wikipedia)

なんとも人間らしいオチがつきますね。

というわけで、『陰翳礼讃』の読書感想文(しかも途中までしかまだ読んでない段階での)でしたが、なんとなく忘れている日本伝統のモノに対する感覚がこれを読むと刺激されて蘇ってくるかもしれません。ミニマリスト志向の方が最小限のモノを選ぶ時の基準になるかもしれないですね。

 - Minimalist